山本 まさこ

 

〈プロフィール〉

 

1993年生まれ 26歳 東京都出身。

 

生後4か月から2歳まで乳児院、2歳~18歳まで児童養護施設、18歳から19歳まで自立援助ホームで生活した。

 

現在は、本業として保育士として働きながら「ACHAプロジェクト」という児童養護施設出身者の成人をお祝いするボランティア活動の代表をしている。

 

 

 

ACHAプロジェクトについて

 

児童養護施設や里親などの出身者が成人を迎えるときに、振袖や羽織袴を着て写真を撮る活動です。活動では「生まれてきてくれてありがとう」「あなたは大事な存在」という想いを大切にし、一回の撮影で基本的には一人を丁寧にということをコンセプトに「あなたのためだけの時間」ということを大事に活動しています。

 

スタートして現在3年目で、関東と関西を中心に活動しています。この活動を通して、職員さんや親御さんなどにもお祝いに来ていただき、人と人を繋ぐということを目指し一生に一度の特別な時だからこそ生まれる空気感も大切にしたいと考えています。

 

一番の目的は「死」と「生」という選択肢のよぎる不安定な時期に「生」ということへの喜びや、自分が誰かに思われ生きていること、そしてこれからも生きていきたいと感じて欲しいと考えています。生きるという選択肢に目を向けて欲しいという思いがあります。

 

 

 

その他にどんな活動をされていますか

 

児童養護施設出身者として登壇やイベントに出させていただき、「感謝」の気持ちや、マイナスをプラスに変える力についてなどを伝える活動を大切に行っています。そして一般社団法人青少年自助自立支援機構(コンパスナビ)が行っている「waccaプロジェクト」にも参加し、多くの児童養護施設出身者と関わる素敵な機会をいただいています。

 

この活動での出会いから、ACHAプロジェクトでの撮影にも実際に繋がったというケースもあります。waccaプロジェクトでの活動は、私自身も学びが多く、成長につながっているのではと実感しています。

 

 

 

活動を通じて

 

児童養護施設にてアフターケアを行うということは、職員さんの多忙な現状を知っているからこそ限界があると感じていました。

 

そんな中で、外部からアフターケアの仕組みを作りフォローし「孤立をふせぐ」ということはとても重要な事であり必要だと感じています。まさに自分の思い描いていたことであり考えていたことだったので賛同し参加させていただいています。埼玉から始まり、その活動が全国に広がりアフターケアが充実していくと嬉しいです。そのためにできる限りのことをこれからも頑張っていきたいと考えています。

 

 

 

HP:https://achaproject.org/index.html