契約社員から正職員採用も目指せる施設

児童養護施設 おお里

施設名 児童養護施設 おお里

法人名 社会福祉法人埼玉県社会福祉事業団

住 所 埼玉県熊谷市中恩田289

H P http://www.sswc-gr.jp/osato/osato/

電 話 048-536-5370

施設長:古田 敦士

 

「他の仕事にはない代えがたい充実感や魅力ある仕事です」

 

 

 

現在事業団で30年働いています。大学卒業後一般企業に就職しましたが、その後福祉の仕事に興味を持ち、おお里の臨時職員募集を見つけて就職しました。事業団へは半年後に採用試験を受けて、正式に施設で働くようになりました。

 

 

 

おお里の特長

 

おお里は42年目で、当初から地域に受け入れられています。地域の行事もおお里の行事も地域の方が一緒に運営してくれています。

 

暖かい目だけじゃなく厳しい目もあり、児童たちにとってもいい事をすれば褒められる、悪いことをすれば叱られるといったことが日々の成長につながっていると思います。

 

施設周辺は田んぼも多く、通学路は農道なので水路にザリガニや小魚、どじょうがいたりして、中には水路に足をつっこんではずぶ濡れで帰ってきたりと情操教育としてはいい立地です。

 

 

 

学生へのメッセージ

 

おお里は独自採用があり、資格を持っていなくても契約社員から始め、そこから正社員採用もあります。児童養護施設は児童が成長する姿が見られ、卒園者も元気な姿で顔をだしてくれたりして、そこに達成感も感じます。

 

ただ、訳あって入所してくることがほとんどなので、ただ子どもが好きというだけでは必ず壁にぶつかります。

 

そういう大変さが、他の仕事にはない代えがたい充実感や魅力ある仕事です。大変だけれど、それに押しつぶされないようにチームプレイで頑張れる人を求めています。


ベテラン職員:山中 美幸

「先輩職員が相談に乗ってくださり一緒に解決できるように導いてくれました」

 

 

 

きっかけ

 

高校生の時に何をやりたいか考えた時に、一番興味のあった社会福祉と考え、社会福祉学科に入学してもっと勉強したいと思うようになりました。

 

大学3年生の時、ずっと子どもと関わりたいと思っていたので児童分野を選びました。保育士にも興味があったけれど自分の中で違うかなという思いがありました。

 

児童養護施設を知り、実習に行き勉強していくうちに働いてみたいと思い決めました。

 

 

 

働いてよかったポイント

 

保育園とは違い児童の生活が全部を見られますし、一緒に生活をしながら成長に関われることです。

 

精神的に不安定な子は対応が難しく、少しの言い方の間違えで関係がこじれてしまい、言葉選びが慎重になり、どうしたらいいのか悩みました。

 

そんな時、先輩職員が相談に乗ってくださり一緒に解決できるように導いてくれました。児童が間違っていることを言っているときには、違うことは違うと伝えてくれて、関わっているのは自分だけではないのだと、フォローを通じて実感しました。

 

この施設は主任や寮長にも相談しやすく、パートさんでも年上の方は経験値があるので、いいアドバイスをもらえています。

 

プライベートは友人と休みを合わせるのが大変ですが、連休もいただけるので、そんなときには旅行に行ったりしています。


若手職員:川田 忍

 

 

 

「楽しい、安堵、心からの喜び、辛い、子どもたちの複雑な笑顔があるのが児童養護施設です」

 

 

 

職員としての成長

 

幼い頃、生育の過程で苦労したことがあり、元々コミュニケーションが上手い方ではなく、最初の頃は児童や職員との関わり方もわからず、児童と職員との関係のバランスや橋渡しの両立が難しかったです。

 

どうしても仕事でのコミュニケーションがうまくとれず、一人で抱え込むことが多くて周りから見たら、最初はただ一人で突っ走っているようにしか見えなかったと思います。

 

変わっている人だと思われていたかもしれません()

 

ある時頑張りすぎてしまって、うまく距離感がつかめず子どもの前で感情的になり泣いたり、児童に寄り添いすぎて仕事と割り切れず時間外でも働いてしまったりしていました。

 

そんな自分が変われたきっかけは上司の一言でした。

 

一人で頑張っていることは認めてくれました。でも周りには助けてくれる仲間がいること、チームで支援することがその児童の未来へつながっていくんだよ、と自分が見えていなかった部分の大切さを教えてもらい、一人じゃないんだと気づかせてもらって考え方が変わりました。

 

それによって、自分もいい距離感で児童と接することができるようになり、児童との関係も少し変わってきて、私にしかコミュニケーションを取らなかったのに、他の職員ともコミュニケーションを取り始めるようになった児童もいました。

 

色々な人と関わることによって、コミュニケーション能力が高まる結果に繋がったと思います。

 

たくさんの人と関わって、自分の心情や弱みも出せる人間にならないと、将来児童本人が苦しくなってしまう場面もあると思っています。

 

 

 

この仕事のいいところ

 

楽しいだけじゃないけれど、子どもの笑顔が見られることが1番の楽しみです。

 

笑顔と言っても、その場面によって違う様々な感情の笑顔です。

 

楽しい、安堵している、心から喜んでいる、辛いはずなのに笑顔だったり、複雑な笑顔が見られるというのは、生活を共にしている児童養護施設ならではだからだと思います。