地域との交流が活発、働きやすい施設

児童養護施設 桑梓

施設名 児童養護施設 桑梓

法人名 社会福祉法人報徳至誠会

住 所 埼玉県本庄市児玉町金屋143-2

H P http://houtokushiseikai-soushi.or.jp/

施設長:根岸 潔

 

「施設の児童にはプライドを持たせて、非日常生活を味あわせてあげたい」

 

 

 

施設に来るまでは、本庄市役所で働いていました。

 

全然何も知らずにこの業界に入ってきました。様々な家庭の理由で児童が生活している事に当初はびっくりして、これは大変な世界だと驚きました。毎日思いをめぐらしながらいます。私より現場が長い施設職員が多く、その力に大いに頼っています。

 

逆に事務的な事や職員の募集、システム、組織作り等は前のキャリア経験を活かし取り組んでいます。そして経験が浅い私に何か出来ないかと思い、普段は作業着でうさぎ小屋、竹藪、屋根裏の掃除等、自転車のパンク修理など事務員のような事も進んでやっています。

 

 

 

地域との交流

 

地域の理解が必要ですが、交流が今まであまりありませんでした。私自身がこの地域に長く住んでいることもあり、もっと地域との交流を増やしたいと考えました。近所の子どもと触れ合い出来るように、昨年できた庭を開放して出入りを自由にしました。来てもらってまずは知ってもらうことが大切だと思います。

 

この地域の若手の親睦団体と一緒に手を組んで、7月の納涼祭では焼きそばを焼いてもらったり、その団体が秋にBBQ大会をやるときに子どもたちも参加させてもらったりしています。地元の人もご招待する納涼祭は、去年は気温が40℃の熱風の中、子どもから大人まで350人近くの方が集まりました。民謡踊りも招待しました。またステージを用意して盆踊りやフラダンスのサークル、子どものダンスと和太鼓のグループなどが参加しました。

 

月に1度子どもにダンス教えに先生が来てくださっているので、次の納涼祭は私たちの施設からダンスチームを作ってステージにたたせてあげたいです。そして今後は地域を回ったり、老人ホームを回ったりする事も考えています。施設の児童にはプライドを持たせて、非日常生活を味あわせてあげたいです。

 

 

 

学生へのメッセージ

 

働きやすい環境を作りたいと思っています。休みを取ってリフレッシュして欲しいですし、給与面も含め仕事がしやすい環境にしていきます。

 

児童は落ち着いた雰囲気の子が多く、職員は若い人が多いのですんなりはいっていけると思います。子どもたちの個性を尊重する場所を作っていきたいと考えています。


ベテラン職員:町田 雅志

 

「何年やってもいつでも新鮮に感じられるのがこの仕事の魅力です」

 

 

 

児童養護施設で働くきっかけ

 

幼稚園の男性の先生のような職種に憧れ、子どもの成長に関われる仕事に就こうと思いました。大学卒業後、高齢者の施設と障害者施設の経験を経て、転職を考えていたところここ桑梓に縁があって転職しました。

 

この間久しぶりに卒園した子が施設に顔を出しに来てくれて色々な話をしました。当時その児童を担当した職員とは反りが合わず私が担当になりました。非行に走ってしまい学校から戻ってこなくて夜に探したり迎えに行ったりしました。高校卒業間際に事故を起こしたのですが、先生と連携をとって無事に卒業ができ巣立っていきました。

 

そんな当時の話をしていて彼は施設で学んだことを活かして社会人として働いていることが嬉しかったです。また社会で揉まれて、こうして戻ってきてくれて話す事が何よりのやりがいに繋がっています。

 

自問自答しながら最前を尽くして指導して、社会にでた時に答えが出てそれを聞いてまた足りない所を勉強してと、何年やってもいつでも新鮮に感じられるのがこの仕事の魅力です。

 

 

 

学生のみなさんへ

 

児童養護施設桑梓は自然の中で過ごしやすくまた都会のような刺激物が少ないため、子どもたちは静かで、落ち着いた環境がありとても働きやすいと思います。

 

様々な家庭環境で育った子どもたちは多くの大人との出会いによって、その子にとって良い影響を与えていると信じています。

 

うまくいかないこともたくさんあるけれど、皆さんの力を子どもたちに与えてください。自分も成長するきっかけになるので一歩進んでみて欲しいです。


新人職員:鈴木 幸希

 

「働き始めて如何に自分が恵まれた環境にいたかに気づき親に感謝しています」

 

 

 

児童養護施設を選んだ理由

 

元々保育園を希望していました。保育園の実習にも行ったのですが、朝から夕方までの関係よりも、生活を一緒に出来る事が良いと気付きました。

 

子育てボランティアを経験したことがあり、子どもと関わる事が楽しく自然と好きになり仕事にしたいと思いました。ボランティアでは表情で汲み取ることがすごく難しくて、これを理解出来たら楽しいだろうなと思いました。

 

 

 

施設で働いてみて

 

子どもたちは心に深い傷を負っていてきっと暗いだろうというイメージを勝手に持っていました。でも明るい子が多くて驚きましたし良い方に大きくイメージが変わりました。子どもたちから家庭環境などの重い話を明るく伝えてくれますが、うまく返答が出来なくてまだまだ未熟さを感じます。今は子どもたちと楽しい時間を共有する事で見ることができる笑顔が何より嬉しいしそれがやりがいです。

 

また、自分には親がいるから自由な事に挑戦できています。働き始めて如何に自分が恵まれた環境にいたかに気づき親に感謝しています。

 

 

 

地元本庄市について

 

本庄市では「本庄まつり」があり夏と秋の年2回のお祭りに参加しています。夏は神輿がメインで秋はお囃子系の太鼓をやります。伝統が長くて外国人や観光客やお祭り好きな人が遠方から見に来ます

 

家賃も安くて大きいスーパーが近くにもあり、近所との付き合いもよく野菜をもらうなど地域的にとても住みやすく気に入っています。むしろ地元愛が増しました

 

 

 

学生へのメッセージ

 

子どもの心の深い所まで知る事ができることです。

 

お互いに成長できた時の達成感を分かち合えるのが魅力なので一歩踏み出してください。