施設名 児童養護施設 上里学園
法人名 社会福祉法人埼玉県社会福祉事業団
住 所 埼玉県児玉郡上里町三町183
H P http://www.sswc-gr.jp/kamisato/
TEL 0480-61-2704
E-mail doujin@hyper.ocn.ne.jp
「スポーツを通し、役割と責任をもって実行し、自主性を持つ児童になって欲しい」
プロフィール
事業団に採用されてからまずこの上里学園で児童指導員として10年間現場で働き、その後、浦和の法人本部や障害者施設、他の児童養護施設などでも働きました。上里学園には平成28年に副園長として戻り、30年4月より全園長の定年を受けて園長となりました。
施設について
上里学園は全国で2番目に大きい施設(定員140名)です。今はかつての大部屋のイメージはなく、部屋の中を分けて個室にして中高生の部屋に割りあてています。
広いグラウンドがあるのが特長で、サッカーやバスケットボールで楽しんでいます。サッカー少年団があって、毎週土日にグラウンドで練習しています。小学生の8割以上の児童がそこに所属しています。
この施設ではコミュニケーションを大切にしており、みんなでゲームをしたり、ダンスをしたり、ソフトボール大会もあります。県内で施設同士のサッカー大会がなくなってしまって残念ですが、児童からはサッカー大会を望む声が上がっています。
スポーツを通して、児童がそれぞれ役割を持ち、責任をもって実行してもらい、自主性を持ってくれたらいいと思っています。
学生へのメッセージ
この上里学園は社会福祉事業団という母体があり、児童養護施設を3施設運営しているので児童にかかわる仕事や、児童と一緒に成長し、その成長を喜べる気持ちのある方を事業団はお待ちしています。
「こにいていいんだよという居場所や心のよりどころになってあげたい」
職員を目指した理由
高校生のころから、児童養護施設に興味をもっていました。ボランティアにも行き、教員になるよりは生活支援ができること、子供と関わる仕事がしたいと考え児童養護施設に決めました。
卒業したOBの方がホームレスの支援をしている話を聞き、食べ物をあげることは簡単だけど、本当の手助けとは自立して自分で食べていけるようにすること、という言葉が印象的で残っていて、それは児童養護にも通ずるものがあると思いました。
施設で働いてみて
まだ新人のころ、幼児だけがいる寮で両手両足、体のあらゆる部分を使って寝かしつけたことを覚えています。児童は関われば関わるだけ伝わるものがあります。
子供は居場所を求めています。ここにいていいんだよという居場所や心のよりどころになってあげたいと思っています。
この施設はチーム全体で児童を支えています。一人の職員が悩みを抱え込んでしまわないようにすべての職員がフォローをし、支えあっています。
学生へのメッセージ
楽しいことばかりではなく、児童の大変なところも知る仕事です。また365日、毎日の生活を支える重大な仕事です。健康第一、タフさが必要です。学生のうちにいろいろなことを体験して、その経験したものを生かして欲しいと思います。
「どうなるか楽しみで長く見届けたいとワクワクします」
職員になった理由
大学で臨床心理士になるために学びました。 医療的なとこにいるよりも現場にいたいと考え児童養護施設を選びました。
施設で働いてみて
施設の児童は想像していたよりもみんな元気でびっくりしました。
児童の行動には必ず理由があり、その背景を考えるようにし、児童の思いを一度受け入れ共感することで関係性を深めていきました。臨床心理士として精神的な病気の種類など知識があるので、その行動を理解でき、また耐性があるので受け入れやすいです。
普段しっかりしている子が甘えてくれたり、担当の子からお手紙をもらったりすると、とても嬉しいです。
逆に反抗的な児童などいて大変なこともありますが、成長した場面をみると嬉しいです。
今、手がかかる年中の児童など小学生になったらどうなるか楽しみで長く見届けたいとワクワクします。
学生へのメッセージ
この施設の先輩職員は児童への支援に対してアドバイスや意見を言ってくれるので、相談もしやすいです。
群馬県からきて友だちにはあまり会えませんが、お休みの日は車でお出かけしたり先輩方と飲みに行ったりリフレッシュしています。
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