地域に支えられながら児童が育つ施設

児童養護施設 いわつき

施設名 児童養護施設 いわつき

法人名 社会福祉法人埼玉県社会福祉事業団

住 所 埼玉県さいたま市岩槻区徳力206

H P http://www.sswc-gr.jp/iwatsuki/

電 話 048-794-4531

E-mail iwatsuki@sswc-gr.jp

施設長:坂本 仁志

 

「施設だけでなく、地域で子どもたちを育てていただいています」

 

 

 

施設の特長

 

いわつきには独立した建物が4つあります。それぞれの建物に22人、1つの建物を2ユニットに分けて11人ずつ 計88人です。

 

縦割りなので、育ちの中で上の子が下の子をみたり 上の子の姿をみて育ってもらいたいと考えています。各棟で行事の企画や独自の教育をそれぞれに任せているので、それぞれの棟の色が反映されやすくなっています。

 

 

 

地域とのかかわり

 

地域に「いわつきの子どもたちにエールを送る会」というのがあります。発足のきっかけは、進学をしたいけれど、経済的な理由で夢をあきらめなくてはならない児童がいました。それを聞いた地域の方々が金銭的な支援をしていただいたのが始まりです。

 

最近は就職する児童にスーツを送る支援もしていただいて、本当に感謝しております。現在の会員数は350人です。

 

施設だけでなく、地域で子どもたちを育てていただいています。学校の先生や、通学路で見守っていただく方々、買い物したときの商店の方など、地域の皆様の目や手や声をお借りしながら育っていると実感しています。

 

 

 

学生へのメッセージ

 

あきらめずに子どもと向かっていけば、やっていた事の積み重ねが、どこかで実を結ぶ瞬間が必ずきます。それが予測しないときに必ず起きるので、だからより喜びが大きい。そこが児童養護施設の大きな魅力です。


ベテラン職員:上野 洋祐

 

「入職時小学5年生だった子と今はお酒を一緒に飲めるようになった」

 

 

 

職員になりたいと思ったきっかけ

 

学生時代に社会的にも虐待がクローズアップされていて、それらに関する本を読んで、児童養護施設がある事を知りました。

 

そこから興味があって調べていくうちに施設の職員になってみたいと思いました。

 

長く努めてきて色々な経験から物事に対して焦ることなく落ち着いて対応できるようになりました。

 

 

 

今までで一番のやりがい

 

児童と毎日一緒にいると日々の成長の実感がないのですが、久しぶりに会うと本当にその変化に驚くことがあります。

 

年に一度同窓会があってお酒を一緒に飲めるときがあります。その時は施設に元職員と退所者を合わせて40人ぐらい集まります。入職したときの小学5年生だった子と今はお酒を一緒に飲めるようになりました。

 

 

 

学生に向けてメッセージ

 

日々の業務は大変だけど、仕事をしていると児童の様々な仕草だったり、失敗も成功も、笑っちゃうような事がたくさんあって、想定外の出来事が多くて飽きない仕事です。

 

時間をじっくりかけて出来た関係性を結んでいった先に、一緒に飲めるようになったことがやはり嬉しいです。


若手職員:竹内 七恵

児童養護施設の職員になりたいと思ったきっかけ

 

実習で保育園と児童養護施設に行ってみたら、子どもたちの生活を見ていく方がやりたいことに近いと思ったこと、事業団が大学に説明してくれて進路を考えている時に、勤務体制や福利厚生を聞き、見学ツアーもあり安心して進路を選べました。

 

事業団では児童養護施設以外にも色々な分野を経験ができることも魅力でした。

 

 

 

実際にやってみて

 

ご飯を一緒に食べたり、明日の準備を一緒に揃えたり、「いってらっしゃい」って子どもたちが出ていくのを見届けたり、成長を近くで見守ることは、学校での姿とはまた違う面をみられたりして、自分にはあっていると感じています。

 

入ってからの児童からの試し行動から逃げずに向き合い続けてきたいま、辛さがなくなってきました。困ったことがあれば頼ってもらえるような存在になりたいと思います。

 

 

 

学生へのメッセージ

 

福祉は人と人との関わりなので、誰でもやってみたら楽しいと思うし、長く続くと思います。

 

児童養護施設は、3歳から18歳までの様々な年齢と関われる事が魅力です。自分の「やりたい気持ち」を大事にしてください!