子どもにも職員にも温かい家族のような施設

児童養護施設 雀幸園

施設名 児童養護施設 雀幸園

法人名 社会福祉法人雀幸園

住 所 埼玉県熊谷市四方寺185

H P http://www.jyakukouen.org/

電 話 048-525-2880

E-mail suzume@ak.wakwak.com

施設長:新木 弘子

 

「結果は子どもが出してくれるし 結果が全部こどもに返ってくる」

 

 

 

礼儀作法だけは厳しく教えてきた

 

施設設立してから40周年です。地域に対して長い時間かけて少しずつ理解をしてもらうようになり、ここ10年は本当に地域との関係が良くなり助けていただいています。

 

とれたての新鮮な野菜を届けていただいたり、学校までの通学路を見守っていただいたり、学校の「親子マラソン」では親の代わりに地域の方たちが一緒になって走ってくれます。

 

地域にも学校にも育ててもらっている事に本当に感謝しています。日頃から礼儀作法だけは厳しく教えてきているので、子どもたちが日頃のあいさつや、地域に対してしたきたことが、結果としてでて、そしてすべて子どもたちに返るわけです。この仕事をしていて、本当にそれを実感しています。

 

 

 

暖かい家族のような施設

 

子どもたちが学校から帰ってくると真っ先に事務所に顔を出して、ただいまといって1日にあった出来事を話してくれます。

 

職員に対しても先代の施設長を見習って、1人の人間として家族のように接してきました。人を大切し人を思いやる職場です。平均勤続年数は11年です。勤続年数30年から40年の方もいるくらい職員も根付いています。

 

 

 

学生へのメッセージ

 

入ったばかりでわからなくていい。一番大事な時期に親に裏切られた子どもと、せっかくご縁で繋がったのだから、愛情もって必要とされる大人に、子どもが信じる大人になって欲しいです。


ベテラン職員:本山 知生

 

仕事のきっかけ

 

母親が保育士をしていて、自分も子どもと接する仕事をしたいと考えました。イメージから楽しく遊びながら生活する仕事場と思っていましたが、就職したらそんなに甘くはありませんでした。

 

子どもを育てる場所なので責任はあるし、人生を左右するくらい関わるわけです。人生経験も少なく子育てもした事もない私がやっていけるのか不安でした。

 

 

 

自信に代わったのは4年目

 

4年目に地域小規模施設の主任を任されて、一緒に長い時間生活して責任ある仕事を任されていると思ってからは意識が変わりました。母親同然の気持ちになり、子どもたちにもより愛情が湧きました。

 

仕事が続いたのは他の職員さんのおかげです。病気になったときに病院まで駆け付けてくれたり、園長先生には勤務以外の時間もご飯をたべなさいって、支えられて本当によくしてもらってここまできました。

 

この仕事を選んで大正解でした。こんなやりがいある仕事はないと思って人生賭けています。同じ日はなく毎日多くの出来事が起こるのが楽しいです。


若手職員:中島 詩子

 

先生は向いてない

 

この仕事を選んだきっかけは、保育園や学童での経験から、子どもに関わる事がしてみたいと思うようになりました。進路を考える際、先生のような教育の現場は向いていないと思いました。大学で子どもの虐待について学んでいる時、児童養護施設について学び興味を持ちました。

 

心理士としてスクールカウンセラーでも良かったのですが、第3者の立場として話を聞くより、現場で動いている方が向いていると感じ、学校で学んだ事を生かせるのと、子どもと直接関わる仕事で児童養護施設に決めました。

 

 

 

相談しやすい職場

 

人間関係のストレスもなく、先輩にちょっとのことでも報告して、上司からアドバイスを細かくいただけます。

 

そうやっていつもまわりの職員が支えてくれて、フォローしてくれます。

 

子どもから試されるような事をたくさんされましたが、一緒に過ごす中で少しずつ心を開いてくれました。

 

裁縫が苦手で手先が不器用だった私に、子どもの方から上手くなったよねと励まされ、部活の練習試合や行事に誘われたり頼られたり、子どもの笑顔が見られるようになった事にやりがいを感じています。

 

 

 

学生へのメッセージ

 

子どもたちが明るくとても元気です。何でも相談できる風通しのいい職場です。行事もたくさんあって、子どもたちとかけがえのない人生の瞬間に立ち会うことができます。こんなに楽しい職場は他にはないと思います。